

子供の身長は、遺伝以外に何が関係しているかご存知でしょうか?
遺伝以外にも、環境要因で子供の身長が高くなることも、伸び悩むこともあります。
特に男の子は身長が高い方が何かと得することがありますよね。
親としてもできることはやっておきたいという気持ちを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。(私はそうでした!)
今日は「子どもの身長を伸ばすためにできること」の内容と感想について、紹介したいと思います。
この本はこんな方におすすめ!
- 子供の身長はできるだけ高くなってほしいと思っている人
- 子供の身長が低くて悩んでいる人
- 子供の身長が遺伝以外に何をすれば伸びるか知りたい人
- 幼児~思春期前のお子さんがいる人
- 子供の身長全般に興味がある人
著者 額田成さんとは
小児科専門医で、総合病院での低身長外来などの経験を経て、現在低身長専門の小児科クリニックを開院されている方です。
低身長についてテレビなどにも出演され話題になったこともあります。


「低身長外来」というのがあるんだね!
この本は低身長の権威者の著書だから、説得力があるよね。
「子どもの身長を伸ばすためにできること」の内容を紹介!


この本の内容を、私が心に留まった箇所を中心に紹介します。
身長は遺伝では決まらない
- 遺伝も一つの要素ではあるが、「そうなりやすい体質」を受け継いだに過ぎない。生活環境が大きく左右する。
- 大切なのは、成長ホルモンを多分泌させること、栄養を十分にとること、(丈夫な骨に成長させるため)適度な運動をとること。
牛乳を飲むだけでは伸びない
- 身長を伸ばすのに必要なのはタンパク質(=骨や肉の材料となり、成長ホルモンの分泌も促す)。
- 身長を強くするために必要なのは、カルシウム。
- →この二つがそろえば、「健康的に身長を伸ばす」ことができる。
- 楽しく食べることも重要。ストレスの有無で吸収力が違ってくる。
思春期前までの伸びが「最終身長」に影響する
- 思春期に大きく身長は伸びるが、その伸び自体はあまり個人差はない。
- 思春期を迎えるまでに伸びた身長の差が大きく「最終身長」に影響する。
- ⇒思春期を遅く迎えた方がよい。
- カロリーのとりすぎ、家庭内の不和、食品などによる環境ホルモンなどは、思春期を早める傾向がある。
子どもの発育にとって添加物は要注意


- ハム、ソーセージ、ベーコン、缶ジュースや清涼飲料水などは食品添加物を多く含んでいるため、与え方に注意。
- たとえば、ハムはお湯に15秒つけてから与えるなど、添加物をとり除く方法もある。
- 環境ホルモンにも配慮する。(なるべく国産のものを選ぶ、魚は遠洋のものの方が安心、汚染物質を含んでしまう肉の脂身は除く)
栄養を上手にとるコツ
- フリージングを活用し負担を減らす(サイコロステーキ、からあげ、ローストチキン、ハンバーグ、餃子、焼き豚、鮭そぼろ、などがフリージング向き)
- 4回食でもOK。おやつを食事感覚で。
- 和食のメニューを増やす(豆腐、海藻類などを多めに)
- 朝と昼もしっかり食べる。
- 休日の食事で差が付く。子供に手伝わせて食事の準備をし、栄養が不足しないようにしたい
- 外食もメニューをきちんと選ぶ(例:カルボナーラよりトマトソースを)
高タンパク質・低カロリーの食材
- マグロ、タラ、カツオ
- 鶏ささみ、鶏胸肉、豚ひれ肉
- のり、桜えび、しらす干し
しっかりとした睡眠を


- 思春期前までの睡眠の量・質は重要。
- 10時間以上寝かせて、起こすまで起きないくらいのたっぷりの時間を寝かせてあげたい。
身長をのばすために良い運動・悪い運動
- 適度な刺激のある運動が良い。外でたくさん遊ぶことが重要。
- 良い運動:バスケ、バレー、ジョギング、なわとび、バレエ、ストレッチ
- 悪い運動:重量あげ、過度な運動(しごき)、消耗の激しい運動(マラソンなど)
「子どもの身長を伸ばすためにできること」の感想
専門医が科学的知識に基づき、バランスよく重要なことを記載
本を選ぶときに私が気にしてしまうのは、著者の経歴です。
この本は、実際に低身長の子供を特化して診る小児科医が長年の経験から記載しているもので、信頼が持てます。
また、内容も偏りなく重要なことを記載されている印象です。
レシピも17個掲載されている


「栄養たっぷり煮込みうどん」「豚ひれ肉のチーズはさみ焼き」「カルシウムたっぷりスコーン」など、おかず、お菓子のレシピが計17個掲載されています。
そこまで難しい手の込んだものではなく、作ってみようとは思えるようなものばかりです。


とは言え、やはり市販のお菓子の方がラクだよね(笑)
とりあえずは休日だけでも子供と一緒に栄養のあるおやつを作るようにしたいなと思うようにはなったよ!
食事、生活習慣を改めて意識するようになる
子供の身長に良いことは何か、という知っていそうで知らないことについて改めて学ぶことができました。
内容は、良い意味で常識的なことも多いですが、改めて整理して学ぶことで、食事、生活習慣を意識しようと気がひきしめられました。
低身長で悩んでいる人は、専門外来へ
「身長が低い」の度合いによっては、食事や生活習慣だけでなく、ホルモン治療などが必要な場合もあります。
その場合、条件を満たしていれば公費負担の制度が適用され治療をできたりもするそうなので、低身長で悩まれている方は一度著者の額田先生がされているような「低身長外来」というところで診てもらっても良いかもしれません。
(その治療法や流れなどについても詳しく本で紹介されています)


今は低身長では悩んではなくても、今後悩むこともあるかもしれないし「低身長外来」というものがあるんだ、ということが知れただけでも何だか安心だよね。
まとめ


この本を読んで、とりあえず思ったのは
「いっぱい遊んで、いっぱいたんぱく質とカルシウム摂取して、いっぱい寝かせよう!」
ということです。ざっくり!(笑)でも、本当にそれが肝だと思います。
身長に関する本はあまり出版されていないので、勉強になることも多いと思います。
気になる方は、一読されてみてはいかがでしょうか。
以上、どなたかの参考になれば嬉しいです。
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