

今日は、「モンテッソーリ教育」の育児本について紹介します。
将棋の藤井総太くんやオバマ元大統領なども幼児期に受けていたということで話題になり、知育に興味のある方ならご存知の方も多いと思います。
今回紹介する本は、モンテッソーリ教育について分かりやすく書かれているので、今までモンテッソーリの本を読まれたことのない方でも導入として読みやすいと思います。
2時間もかからず読み終えましたので、ご興味のある方は是非ご一読されてみてはいかがでしょうか。
★この記事はこんな方におすすめ★
・今、0~6歳の育児に奮闘しているパパ・ママ
・モンテッソーリ教育について興味のある方
以下、心に留まった箇所を中心にまとめていきます!
『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』の内容
「子ども」ってどんないきもの?(前提)


- 子どもの世界には、大人と違った感覚・学びがある。
- 子どもは自ら伸ばしたい能力を知っていて、それを伸ばすためには、大人からしたらなんで?と思うようなことも、何度も繰り返してやったりする。
- 大人は子供の能力を信じ、見守るしかない。
敏感期とは
- 1歳半~3歳になると、ある物事に対して非常にこだわりを見せるようになる。これを一般的には「イヤイヤ期」というのが、モンテッソーリ教育では「敏感期」という。
- 何かを嫌がっているのではなく、自分の中にある「秩序」に従いたいと思っているだけ。
- たとえば、「秩序」「運動」「社会的行動」「言語」などの能力を取得したいと思い、こだわり、敏感になる。
- 「秩序」(順序)の敏感期には、たとえば服を着る順番、順序にこだわる。習慣にこだわるときは、いつもと同じ道で保育園に行きたがったりする。なるべく子供のそのこだわりを尊重させてあげることが大切。
親が子のために今からすぐにできること
- 親は科学者のように、子供を見て「観察→発見→見守る」を繰り返せばよい。
- 子どもの興味の中心が何かを見つけ、のばしてあげる。
- 何をするにも子供に選択させるようにする。
- 「教えない教え」で見守り、成長させる。
- 教えるときは、1つのことに集中させスローモーションで教える。
- 子どもを待つ。待ち時間は考える時間をのばす時間と心得る。
- 危険なものとルールは同時に与える。(はさみ、包丁など)
『モンテッソーリ流「自分でできる子」の育て方』を読んでの感想
モンテッソーリ教育の解説本として分かりやすく、導入にぴったり


この本は初めてモンテッソーリについて勉強する方でもすんなりと理解できるような、導入にふさわしい解説本だと思います。
また、本当にすぐに読めてしまう本なので、時間のない育児中のママにおすすめです。
すぐにでも実践できるようなポイントがたくさん
乳幼児の実際の育児に即して解説されているため、本を読み終えたらすぐにでも実践できるようなコツ・ポイントがたくさん書かれています。


読み終えたら、今までイライラしていたようなことでも、見方が180度変わって見えてしまう…!(単純)
親は子が夢中になれる環境づくりを
教育思想には好みがあると思いますが、私は個人的にモンテッソーリの、”親が干渉しすぎず、基本見守り、子の好きなことに没頭させる”というスタンスはとても好きです。
大人になるにつれて子供のときの感覚を色々と忘れてしまいますが、子供なりにもこだわり、ルールがあり、彼らの世界の中で立派に考え、行動しているのだと思います。
どうしても大人の事情で急かしたりして、そのこだわりを尊重できないときはありますが、そのこだわりを最大限生かしてあげれるような環境づくりをしてあげるのが、親の最大で唯一の務めなのかもしれないと思います。
(余談)家でもできる、ちょっとしたモンテ
ちなみに、モンテッソーリ流のおもちゃの配置として、子供が遊びやすいように、横に長い棚に置くというのがありますが、我が家も気持ちそんな配置にすると、格段に遊びやすそうにしています。




意識しているのは、以下のような置き方です。
- 横長のおもちゃ棚を使う(カラーボックスなら縦ではなく、横にして置く)
- おもちゃの一つひとつに置き場所を決めてあげる(全部まとめておもちゃ箱に!ではなく)
- なるべく透明なケースを使い、中身を見えるような形で置く(ラベルも可能な限り貼る)
(ただ、今はオーストラリアの賃貸で、日本に数年で帰ることが決まっているので、本当に気持ち程度でしかできてませんが・・・)
モンテッソーリの園などにいれなくても、ちょっと心に留めるだけで家でもモンテッソーリを実践できる、そして、親も子も”生きやすく”なる、そんなヒントがたくさん書かれている本だと思います。
▼本好きの子供にするための工夫 の記事はこちら


▼幼児に学習習慣をつけるコツとその効果 の記事はこちら


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