全国の「子供がご飯食べない問題」に頭を抱えるママ・パパへ。
食事の時間が、もはや苦行ではありませんか?
「これなら食べてくれるかも?」と思い、手をかけ作ったご飯を
「いらな~い」「イヤ!」「白ご飯がいい」
と、ありとあらゆる言葉で拒否され、手もつけられずに下げるときの辛さと言ったら、もう言いようがないですよね。
正直、この「子供が食べてくれないつらさ」は同じ「食べない子供を持つ親」しか理解できないと思っています。
我が家の子供達も、特に1歳・2歳のときは食べなくて、正直食事の時間がストレスでした。(次男は現在進行形)
今日は、「食べない子」を育てる私が試行錯誤する中で学んだ「食べない子に少しでも食べてもらう方法」を紹介します。
正直、理想的な食育の観点やしつけ面からはツッコミどころ満載かもしれません。
でも、食べない子供とその親が、少しでもストレスなく穏やかに食事の時間を過ごせることを祈って、紹介したいと思います。
- 1歳・2歳の子供がご飯を食べなくて困っている人
- 1歳・2歳に限らず、子供との食事の時間にイライラしてしまう人
子供がご飯食べない問題に向き合うための「大前提」
まず、ご飯を食べない問題を考える前に、私が常に心に留めている「大前提」をお話しします。


1歳&2歳児は気分のムラが激しい


「こんなにご飯を食べなくても大丈夫だろうか」と怒りを通り越してもはや不安になる方もいると思います。
私もそう思い、保育園の先生に相談したことがあります。すると返ってきたの子はこんな言葉。
「1歳2歳は、偏食じゃない子の方が珍しいですよ。時間が解決しますから、大丈夫。」
味覚が発達してきて好き嫌いが出てくるのは成長の証。
確かに我が家の現在5歳の長男も、4歳を過ぎてから食べれるもの・量が増えました。
子供が食べないのは「親が作る料理が悪いわけではない」「ただの月齢的なもの、気分的なもの」だと思っておきましょう。



正面から考えて悩むと、親のメンタル削られるよね。
一過性のものだと思おう!
「何でもいいから食べること」が大切
栄養バランスはもちろん大事。野菜もとらなくちゃいけない。
でも、“食べない子供”にそんな理想論、通用しませんよね?(汗)
もちろん親として、以下紹介するような工夫はある程度は頑張るべきだと思います。
ただ、それでも食べないときは、「なんでもいいから胃の中に入ればOK!」と思うようにしています。
とりあえず、食べない子は「なんでもいいから、少しでも多く食べれたら万々歳」と思っています。



ほぼ、牛乳とバナナだけで3歳まで大きくなったお友達の子供も知っているよ!
「食事は楽しい」という気持ちが大事
食事中は椅子に座る。もちろん、理想を言えばそうですよね。
でも、食べない子供は、椅子に座ることがまずできません。だって、食べないからやることないんだもの。(涙)
特に1歳2歳は、気持ちを抑制することが難しい時期。
多少行儀が悪くても、しつけより、まずは「食事を楽しいもの」だと思わせることが一番大事だと思っています。



とりあえず、「ちゃんと座ろうね」くらいの声掛けはしておけばOK。
3、4歳からしつけは意識していけば十分だよ!(長男の経験談)
“食べない子”の食べない理由とその対策法
“食べない子”にも“食べない理由”はあります。その理由と対策法について紹介します。


【触感が苦手】好きな触感のものをひたすらあげる
案外、子供が食べない理由として「触感が苦手」というのはあると思います。
苦手なものを克服することより、まずは好きな触感のもので食べれるものの幅を広げていくことが大事だと私は思います。
ざらざらが苦手
ざらざらしたもの、例えば目玉焼きの黄身、ひき肉などが苦手なタイプの子がいます。
次男はまさしくこのタイプで、目玉焼きは白身だけを食べ、鶏そぼろなどは食べません(涙)
一概には言えませんが、ざらざらした触感が苦手な子は、逆につるつるしたものが好きだったりします。
例えば、麺類(うどん、パスタ)、豆腐、きのこ、納豆、大豆(ひきじ煮など)、玉ねぎ、刺身などはつるんとして好きなことが多いと思います。
もしくは、ざらざらしたもの以外であればOKなので、人参、大根、とうもろこしなども食べてくれることも多いです。



次男の1歳頃の栄養源は、「豆腐納豆ご飯」というもう混ぜこぜのスペシャル丼だったなぁ(笑)
ぬめぬめが苦手
つるつる、ぬめぬめしたもの、例えば、きのこ、豆腐、玉ねぎなどが苦手なタイプの子もいます。
長男はこのタイプでした。
いまだに、きのこや玉ねぎ、かきたま汁の卵、ツナは嫌いで、味噌汁や炒め物に入っていても、リスのような口でしか食べません(涙)
ぬめぬめとした触感が苦手な子は、白ご飯や、にんじんや大根などの固形物などが好きなことが多いです。


【味が苦手】好きなもの・味付けをひたすらあげる
好きなもの・味付けを攻め続ける
子供も好き嫌いはあります。
和食の味付けが好き、洋食の味付けが好き、薄いor濃い味付けが好きなど、味付けの好みが強い子供もいます。
好きな味付けがあるならば、好きな味付けでどんどん料理を作ったら良いと思います。
また、好きなものがあれば好きなものを何にでも和えることで食べてくれたりもします。
- 素材の味が好き:素材の味で調理する(塩コショウだけで肉を焼く、魚も塩焼きなど)
- 和食の味が好き:刺身をしょうゆ・みりん・酒=1:1:1で味付けするだけで食べる
- 焼きそばが好き:焼きそばソースで野菜炒めをする
- のりが好き:何にでものりを混ぜる(例)ほうれん草ののり和え、のりおにぎり
- しらすやちりめんが好き:何にでも混ぜてみる(例)おにぎり、ほうれん草、チャーハン など
- ハム・ベーコンが好き:野菜炒めや野菜スープに入れる など
親の常識からすると「そんな食べ方だめなんじゃない…?」と思うようなものでも、とりあえず子供が食べてくれたらそれでいいのです。
常識は置いておいて、「食べてくれる食べ方」で、食べてもらいましょう。
ウィンナーは子供が大好きだけど、添加物が気になる…という方は、無添加のものもあります。
こちらは子供も好きで、日本にいるときはよく食べてました!



ウィンナーは大抵の子が好きなのでは?
冷蔵庫に常備していると「全て拒否されて何もあげるものがない」というときに助かるよ!
材料が苦手でも、揚げ物にすると食べることも
材料が苦手でも、揚げ物にすると子供が食べてくれることはよくあります。
鶏肉も焼くのはだめでも、唐揚げにしてみると食べたり。
えびも、エビチリなどにしたら苦手でも、揚げたらパクパク食べたり。
野菜の素揚げも、甘味が出て我が家では食べてもらえることが多いです。
油は多少気にしつつも、揚げ物は子供が食べる確率が高いのでオススメです!




【固さが苦手】柔らかく・小さく刻む
例えばお肉など、固いものを食べて、なかなかごっくんできないのを嫌がる子供もいます。(我が家の2人ともがそう)
また、ほうれん草や小松菜なども繊維が残り、なかなか飲み込めないことも多いです。
固いものが苦手な子供には、とにかく食べやすい大きさに切り、柔らかく調理してあげたら良いと思います。
役所でも子供の歯科指導では、「固いものを噛むことであごが鍛えられる。小さく切らず、大きなものをかじるような形で食べましょう」とは言われました。
理想は「固いものをかじり、歯でかみちぎり、咀嚼して食べる」ことのようです。
でも、理想は理想。そもそも食べなかったら意味ない。
まずは、「少しでも食べてもらうこと」が我々食べない子の親の目標。
理想論や、年齢に合った食べ方は置いておいて、胃の中に物を運ぶことを最優先で考えましょう。
【小食】少しでも空腹にさせる工夫を


元々食欲がある方ではなく、すぐにお腹がいっぱいになるタイプもいます。
1歳・2歳は特にまだ胃も大きく成長していませんし、元々胃が小さいなど、体質的な理由もあるとは思います。
それでも、少しでも食べてもらえるようにできる工夫をまずは最大限試してみると良いと思います。
授乳していると食べない率が高い
次男は1歳半くらいまで授乳していましたが、1歳頃から驚くほど離乳食を食べなくなりました。
おそらく、吸う力も強くなっていて、親が思っている以上に飲んでいたのだと思います。
でも、離乳食を食べないから、授乳してしまうんですよね。そして、授乳で満腹になるから食べない―。
授乳していて特に食事に悩みがないのなら良いと思いますが、「食べなくてつらい」場合は、まずは卒乳することをオススメします。



次男は、卒乳してからは、おにぎりをたくさん食べるようになったよ。(他は食べない。笑)
ただ、小食だと、卒乳して何も食べなかったらどうしよう、餓死してしまうと不安になったりもしますよね。
そこは、あくまで様子を見ながらで良いと思います。各家庭のペースに合わせて進めてみてくださいね。
食事の1~2時間前からは間食なし
間食は「補完食」として位置づけられていて、幼児にとって必要なものでもあります。
でもあくまで「補完」するものなので、それで満腹になってしまうのは本末転倒です。
理想を言えば食事の2時間前、最低でも1時間前からはおやつを食べないようにするのが良いです。
やはり、食べない子に何かを食べさせるためには、空腹が最大の薬です。
運動をたくさんさせる
運動をするとお腹が空くと思います。
ただ、あまりに疲れてしまうとご飯を食べる力までなくなってしまったりもするので、おやつ後~食事前に適度に運動(外遊びなど)をするのが理想とは思います。
便秘だと食べない
大人でもそうですが、子供は特に便秘だと食欲が低減します。
まずは便通を良くすることが、少しでも食欲を湧かせる第一段階と言えるでしょう。
【ALOBABY for kids こども青汁】は1歳半~飲むことができます。
22種類の野菜が凝縮されていて栄養もばっちり!りんご味で飲みやすく、オススメです。



オーストラリアは、子供でもサプリを普通に飲んでるよ。(オーストラリアは医療大国・オーガニック大国)
日本も自然食材だけでなく、どんどん既製品から摂取することがよりメジャーになればいいなぁ。
【食に無関心】食に興味を持たせる工夫を


「食より遊び!」「ご飯を食べている時間があれば遊びたい!」というタイプの子、いますよね。(我が子です。)
そんな、食に興味がなく遊びたいキッズに効果的な工夫を紹介します。
食事中のテレビ・スマホはなし
食事中、他のことに気がいってしまうと、食べないキッズはすぐに食事から興味がそれてしまいます。
少しでも食事に集中するために、誘惑力の強いテレビやスマホはやめた方がよいでしょう。
足がつくなど、食事に集中できる椅子を
食事をするときに、椅子がちゃんと食事に適したものであるというのはとても大切なことです。
- 足をかかとまでつけることができる
- 成長にあわせて高さを変えれる
- 自分だけの独立した椅子である


我が家は、2人ともストッケのトリップトラップを愛用しています。
上記のポイントは当然クリアしていて、食事のしやすさを追求している素晴らしい椅子だと感じます。手入れもしやすい。



ストッケは高いけど、姿勢も安定してご飯は本当に食べやすそう!
これがなかったらもっと食べない子だっただろうな(笑)
子供好みで、ご飯が食べやすい食器を
食器も、子供の食事のしやすさ・興味に影響する大きな要素の1つだと思っています。
- すくいやすい形状であること(フチに工夫がある)
- 割れにくい素材であること
- 子供が好きなものであること
ちなみに、我が家の次男の食器は、「好き」に傾倒したこんな食器です。


食べながら「(おかずが減ってきたので)かがやき(新幹線)は見えてきたかな?おっ、見えてきたね!」など声がかけやすいので気に入っています。
また、プレートなので食器の数が少なくて済むのも食器洗いの面でラクです。
長男が1~2歳のときはこちらを使っていました。フチがしっかりしてるのと、持ち手があるので食べやすそうでした。
スプーンとフォーク、お箸は兄弟そろってこのシリーズです。



食事中に机の上で走らせ始めるときがあるけど・・・(笑)
好きなもので食べれると本人も嬉しそう!
盛り付け方を変えてみる
子供は気分によって食欲が変わったりします。
- ピックを使う
- 手づかみ食べがしやすいようにする(一口サイズのおかず、ご飯はおにぎり)
- ケチャップなどにちょんちょんして食べるなど、楽しい食べ方
ミートボールや枝豆などにこちらのピックを使うだけで子供達はテンション上がります!
料理を手伝ってもらう
料理を作ることに少しでも携わってもらうと、料理への関心が湧きます。
そして、「〇〇が作ってくれたご飯はおいしいね!」などと褒めることで、より気持ちがあがって食事に前向きになると思います。
1歳・2歳であれば、トマトのヘタをむく、卵をまぜる、ご飯を一緒によそう、などでも良いと思います。
もし調理時に余裕があれば、少しでも料理を手伝ってもらうだけでも食への興味につながるのではないでしょうか。


こちらの本は、1歳2歳で全てするのは難しいですが、子供でも簡単に作れるレシピが写真で分かりやすく載っています。
2歳くらいになれば、この本を見ながら一緒に作るのも楽しいかもしれません。
また、自分の調理器セットがあると子供はとても喜びます!
クッキーの型抜きなら1歳から、簡単な包丁作業も親と一緒ならば2歳後半からはできる子もいると思います。
子供向けの調理器なので、安全面でも安心です。
野菜などを育てる
これも食育の観点ではありますが、野菜を家で育てることは食への興味を持たせる良いきっかけになったと思います。
特にミニトマトは多少水をあげなくても育ち、初心者向きですのでおすすめです。
こちらは土も中に入っていて、容器そのままで栽培できるので、本当にラクです!そして容器もかわいい。
レタスやエンドウもシリーズにあるようなので、子供に何を育てたいのか聞いてみるのも良いですね。
食に関する絵本を読む
食べ物に関する絵本を読むと、子供も食に対する興味が湧いたり、食欲が湧いてきたりします。
食べ物を紹介するだけでなく、作るまでの過程も描かれているものも多いので、きっと子供も興味を持つことと思います。
我が家でよく読んでいる、おすすめ食べ物絵本を紹介します。


それでもご飯を食べないときの対策


どんな形であれ、食べればOK
先述しましたが、座って食べられなくてもOK。
行儀が悪いけど、「ビュッフェスタイル」になってもいいんです。しつけは3歳過ぎてからでもできます。
友人が小児科医に、子供が食べないことを相談した結果、こう言われたそうです。
「何でもいいから、お腹が空いたと子供が言ったときに、何かを食べさせてあげること。
それにより、食べることの楽しさを覚えるし、胃も次第に大きくなる」
とりあえず、「食べない子」は少しでも「何かを食べること」に意味がある。
最終、何かを食べて、満腹だと子供に思ってもらえているならば、それでOKです。
おやつも食事の一つだと考える
そうは言っても、おやつばかりあげるのも何だか気が引けてしまう、というママパパもいると思います。
私は、外出時は常におにぎり(サランラップで包んだだけのもの)や小魚、ナッツ、バナナなどを持って行っています。
お腹が空いたとなったときに、まず食べるのは上記のどれか。それでもまだお腹が空いているようなら、お菓子をあげますが、まずは食事に近いものをあげます。
おやつも「補完食」であり、食事の一つです。
親がしんどくない程度で、食間に「お腹空いた!」と言われたときは、少しでも食事に近いものをあげると、たとえ朝昼夕の食事であまり食べなくても「ま、いっか」と思えます。
ひとてんさんの「いくじてん」で紹介されているbasebreadは、栄養価が高く長持ちのするパンで、子供のおやつに持ってこいです!


いつかは食べる
今は偏食でも、いつかは食べるようになります。(きっと…!)
大人でも激しい偏食の人ってあまり聞かないですよね?好き嫌いは残るものの、ある程度克服できるのです。
長男は4歳頃から、急に苦手だった目玉焼きやほうれん草も食べるようになりました。
そして、食べる量も多くなりました。
友人の子供でも偏食キッズはいるのですが、小学生になると多くの子供が、これまでが嘘のように食べるようになったと話しています。
いつかは、食べます。
そう思って、今は、とりあえず何でも食べたらOKと思い、肩の力を抜きましょう。



前にtwitterで「食べない子供へのご飯はお供え物だと思えばよい」という言葉を見て、ずっと救われているよ!
食べなくてもOK、お供え物なのだから…。
まとめ
以上、食べない1歳&2歳の“食べない理由”別対策法でした。
最後にもう一度、まとめを紹介しておきます。


何度も言いますが、食べない子供を前に、行儀なんてことはもう考えなくてよいと思います。
とにかく、大事なのは「食べることを楽しいと思ってもらうこと」、そしてあわよくば「少しでも何かを胃の中に入れること」。
そう思って、何とか親にとっては苦行の食事時間を乗り越えていきましょう!
食べない子供を持つママパパの、少しでも参考になったのであれば嬉しいです。
保育士のてぃ先生の動画も参考までに紹介します。
色々な考え方・対策があるので、各ご家庭にあったもの・導入しやすいものから取り入れてみたら良いと思います。


コメント