私は現在は休職中ですが、日本ではワーママで正社員として働いていました。
そして復職前の時期は、「残された時間を楽しもう」と思いながらも、憂鬱と不安でいっぱいだったことを思い出します。
今、同じような気持ちで過ごされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
復職に向けた準備は諸々ありますが、その中でも私が「復職前にしておいてよかった!」と心の底から思ったのは、夫と家事分担表を作成したことでした。
今日は、参考までに我が家の家事分担表を紹介し、作成する際のポイントなどについてもお伝えしたいと思います。
▼復職前にすべきこと ~20のto do~ の記事はこちら
家事分担表を作成するメリット
家事分担表を作成するメリットは、「家事分担表をもとに家事をする」だけではなく、「作成すること」自体のメリットも大いにあります。
我が家が感じたメリットは以下の通りです。
家事のボリュームを夫婦で再認識できる
家事は、頭でぼんやり考えると「案外少ないかな?」と思ってしまい、「分担表を考えるのは面倒だし、育休中のように私が担当する方がスムーズかな・・・」という思考になってしまいがちです。
でも、とりあえず、1週間の始めから終わりまでをイメージしながら、ありとあらゆる家事を書き出してみてください。
細々とした名もなき家事から、目につく大きな家事まで本当にたくさん出てくるよね。。
まずは、どのような家事があるのか洗い出し、その物量、所要時間を明確にする(「見える化」する)ことで、夫婦で家事のボリュームを改めて認識することができます。
すでに夫側がその家事のボリュームを認識している方もいらっしゃるかもしれませんが、
夫側が家事のボリュームを認識できていない場合は、この家事分担表の作成をきっかけに伝えることはとても意義があることだと思います。
家事の偏りがあれば、一目瞭然になる
家事分担表を作ってみると、家事の偏りがある場合は一目瞭然になります。
「えっ、私ってこんなに家事してたの!」「夫はもう少し家事できるのでは?」など、分担表を作ると色々な発見があるよね。
「今までは育休中だから何とかできていたけど、時短勤務だとしてもこれはさすがに厳しいと思う」「(夫の)帰宅が遅くて、夕方以降家事ができないのなら、朝の家事を負担してくれない?」など、家事分担表を材料にすれば、夫と家事分担についての交渉もしやすくなります。
家事分担制により責任感が増す
人は、仕事と同じで、自分の担当だと思うと責任感を感じてしっかり遂行するようになります。
我が家でも、家事分担表によって自分の担当が明確になり、夫も担当の家事は確実にこなすようになったよ!
ただ、家事分担制のデメリットとしては、「自分の担当以外の家事は手伝わない」ということが起きるリスクがあることです。
大企業の縦割り組織による弊害のようだ・・・!(汗)「自分の家事はやってるから文句ないでしょ?」と言われると一瞬言い返せなくなるんだよね。。
そこは、家事分担表を作成するときに、
・とりあえずはこの分担表をもとに家事はするけど、前提にあるのは「助け合いの精神」であるという認識を共有する
・相手が忙しいときは率先してフォローするなどし、恩を売っておく
などをすることにより、ある程度はフォローしあえる体制はできると思います。
家事をもっと効率的にできないかを検討するきっかけになる
家事を全て洗い出しすることによって、家事のやり方そのものの改善点がないかを検討することができます。
(例)便利家電を買う、家事代行サービス・ファミサポに委託する、掃除の頻度・料理のレベルを下げる、など
夫側の育児・家事に対する意識もあがる
家事分担について夫婦で話し合うことにより、夫側の家事分担に対する意識、妻の復職に向けてのフォローに対する意識があがります。
仕事でもそうですが、プロジェクトメンバー(夫)に当事者意識をいかに持たせるか、はとても重要なポイントだと思います。
我が家の家事分担表と作成時のポイントなど
家事分担表の概要
作成の流れと留意点
①家事を全て書き出してみる
どんな細かい家事でも良いです。全て一度書き出してみてください。
最終的にどこまで分担表に落としこむかは好みの問題ですが、家事を全て書き出すことは、家事の根本的なやり方の検討・改善につながります。
②復職後のタイムスケジュールを踏まえ、家事分担を考える
復職後の家事分担表を作成する場合は、当然ですが、復職後のタイムスケジュールを前提に考える必要があります。
そのためには、まず、復職後のタイムスケジュールを念入りに想定することも大切です。
③家事分担表を作成する
作成時に、頻度・所要時間も記載すると、家事のボリュームが可視化され分かりやすいです。
④夫と相談し、最終決定
作成した分担表をもとに、真剣な場を設け、夫に相談しました。
「相談」という位置づけにすること、そして夫の意見もちゃんと聞くことなどのステップをきちんと踏むことで、夫の育児・家事への当事者意識があがりやすくなるよ!(笑)
我が家の家事分担の工夫
夕方以降家事を手伝えない夫は、朝やれることをやる
私が時短勤務で、夫は帰宅が遅いことが多いため、基本的に私が夕方以降の家事・育児を担当しました。
そのかわり、夫には朝いるうち、もしくは夜の子供就寝後にできることをお願いしました。
(例)お風呂掃除、キッチン水回りのごみ捨て、ごみ出しなど。
細かなことですが、やれることを少しでも夫にやってもらうのは、時間のないワーママにとってはとても大切なことだと思います。
朝の送りは夫にしてもらう
保育園の送りは夫にしてもらうとメリットが多いです。
- 夫が送っている間に家事(晩御飯の準備など)ができる
- 父子の良いコミュニケーションの時間になる
- 夫が保育園の先生やパパママと顔見知りになり、保育園や交友関係への理解が深まる
- ”イクメン”のような気になり、意識があがる(笑) など
多少早い送りになったとしても、可能であれば保育園の送りは夫にお願いすることをお勧めします。
家事をもっとラクにするための方法
一番大事なことが達成されていればOK!と思う
一番大事なことは、「日々家族が元気に過ごせること」だと思っています。
また、何かを得ると、何かを諦めなければならないとも思います。
働き出したのであれば、「最低限の家事だけする」「家が汚くても死なない」「料理はお腹いっぱいになればOK」というように、とにかく肩肘張らないで、適当にやっていこうくらいの気持ちでいるとラクになれます。
なので、分担にある「やらなくても死なないもの」、例えば掃除なんかは、しんどかったらすっとばしてもOKという整理にし、夫婦でも共通認識を持っていたよ。
結果、平日は掃除機をあてないなんて週もあったよ(汗)
保育園用の服を大量にメルカリで購入しておく
少しでも洗濯の負担を軽減するための策です。
基本的に洗濯は、寝かしつけ終了後に私が干すことにしていました。(本当は夫に頼みたかったのですが、夫の一番嫌いな家事が「洗濯物を干す」ことなので、そこは妥協しました(涙))
ただ、寝かしつけ終了後の洗濯干しはなかなか心身ともにハードルが高くしんどいので、保育園用の服は大量にメルカリで購入して用意し、「平日に仮に洗濯できなくても、5日分の服はある」ようにしていました。
しんどいときは数日分をまとめて洗濯する、ということも普通にあったよ。
買い物は休日にまとめ買いをする
買い物の時間は意外と大きいです。子供も連れてとなると本当に時間がかかります。
そこで、我が家は日曜日にまとめ買いをし、足りない分は週半ばにお願いしている生協の宅配で補充する、というスタイルをとりました。
(生鮮食品(肉・魚)については、週後半に使う予定のものは、日曜に購入してすぐ冷凍したり、生協の元々冷凍のものを使うようにしていました)
何なら、金曜日は自分へのご褒美のために、総菜を買って帰ることも多々あったよ。その方が子供も食べたりするんだよね。。
▼生協の個人宅配はラクだし、骨なしのさばの味噌煮など子供にも食べやすい商品が多くて重宝しました。
料理は月間献立(毎月同じ)にもとづき作る
まとめ買いするためには、ある程度献立を決めておく必要があります。
ただ、献立を毎週考えるのは、料理が苦手な私にとっては本当に苦痛で時間がかかるものでした。
そこで、あらかじめ月間の献立を作成し、給食のおばちゃんのようにそれに基づき作る、というようにすると、本当にラクになりました。
もちろん、しんどかったら適宜献立は変更したり、子供が食べず残ったおかずがあればそれを翌日or翌々日に回したり、出来合いの総菜を買ってかえるなど、臨機応変に対応しました。
▼月間献立表についての記事はこちら
便利家電をフル活用する
我が家は家事分担表の作成をきっかけにルンバを買いました。そして、結果的にも満足でした。
復職して、食洗器・乾燥機付洗濯機・ロボット掃除機の新三種の神器は、ワーママには不可欠だなと実感したよ。
個人的には、ルンバは片付ける時間も必要なので、さっと掃除ができて手入れも簡単なダイソン掃除機も、ワーママには最強ではないかとも思っています。
疲れているときは家事代行も活用
家事代行は、私もたまに使っていましたし、周りのワーママ内でも人気でした。
家事代行で1週間分の作り置きをしてもらうと、本当に1週間の負担が違います。
また、家事代行で作り置きをしてもらったレシピを参考に、おいしければその後自分でも作ってみることもできます。
▼一番人気は、「タスカジ」です。安さと、登録されている”タスカジさん”の数が多いのが魅力です。
▼CaSyも1時間2190円と、安さが魅力です。
家事分担表の運用の仕方
我が家では、復職する年の2月に家事分担表を作成しました。
まずは、私が家事を全て洗い出しにし骨子を考え、夫と相談したうえで、最終エクセルで表を作成しました。
そして、その家事分担表をもとに3月・4月も実際に家事分担してみて、いざ復職!という流れでした。
復職してみての感想
この家事分担表をもとに復職後家事・育児をまわしてみたのですが、本当に作ってよかったと思いました。
ちゃんと話し合ったうえで分担表を作成したので、家事に関する不公平感を感じることが減ったし、家事全体についてもっと効率化できることはないか適宜夫と話し合えるようになりました。
まとめ
ワーママは「マラソン」のようなものだと思っています。
短距離走ではなく、長い戦いになります。
だからこそ、復職したてのときに無理をしすぎないこと。
「息切れしない程度に、長く走り続けられる(働ける)ペースで走ること」が大切だと思います。
だからこそ、家事は母親だけがするものではなく、母親、父親、何なら子も含めて家族みんなでしていく。
そんな仕組みづくりを復職前にすることができればよいなと思います。
大変だけど、自分で抱え込みすぎずに、周りに甘えながらマイペースにやっていこうね。
以上、家事分担について考えている方のご参考になればうれしいです。
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