皆さん、英語絵本シリーズのORT(Oxford Reading Tree)をご存じでしょうか。
ステージ1~9の計200話以上あり、イギリスの8割の小学校で使われている絵本のシリーズです。
オーストラリアの幼稚園年長に通う我が子も学校で使っており、日本でおうち英語をされている家庭の「英語の多読入門」におすすめです。
今日は、ORTが多読入門におすすめの理由や何歳頃からスタートできるのかなどを紹介したいと思います。
- ORT(Oxford Reading Tree)に興味がある
- 英語の多読や読み聞かせに適した絵本を探している
- リーディング入門をする教材・絵本を探している
ORT(Oxford Reading Tree)とは


ORT(Oxford Reading Tree)とは、イギリスの8割以上の小学校で使われている絵本シリーズのことです。
- メインストーリーだけでも全部で200冊以上ある
- ステージ1~9までレベル別に分かれている
- 実際に使われる英語(イギリス英語)ばかりで、実用的
- ストーリーにはオチがあり、子供も楽しい
- 主人公は少年キッパーとその家族や犬で、同じ人物が多数登場するので理解しやすい
イギリスの学校では国語の教科書として使われているものなので、英語を学ぶには持ってこいの安定感がある内容です。
お腹を抱えてゲラゲラ笑うような内容ではないですが、子供も読んでいてクスっと笑って楽しんでいます。
英語教育でリーディング(多読)がなぜ大切か
英語の多読とは
よく、子供の英語教育の中で「多読」というワードが出てくるので聞かれたことのある方もいるかと思います。
英語の「多読」とは、とにかくたくさんの本を読む学習方法のことです。
一方で「精読」とは、じっくりと一冊に向き合う読み方のことを言います。
一般的に多読により、
- 単純に語彙力や文法を学べる
- 知らない単語と出会ったときに類推する力が身につく
などのメリットがあると言われています。
スピーキングと同様にリーディングも重要
日本では、日本人がスピーキングが苦手な傾向があることから「英会話力をつけよう」という風潮があるような気がします。
もちろん、スピーキングも大切なのですが、子供が英語を学ぶ上でリーディングも大切だと感じています。
私が英語教育をする上でとても参考にしている「世界で活躍する子の英語力の育て方」においても、筆者の船津氏は
幼少期におうち英語や海外生活の経験があっても、リーディング力がなければ、その後英語力を伸ばすことができないと述べています。
英語の読書を自分で楽しめるようになれば、英語を話す力、聞く力、理解する力などの英語力全体を向上させる働きがあると、本の中で綴られていました。
自分で英語のコンテンツ(本、TVなど)を十分に楽しめるレベルになれば、その後は自走して学んでいけるのですね。
「世界で活躍する子の英語力の育て方」の感想 にて、より詳しく内容をまとめています。
ORTが多読入門におすすめの理由
レベルに合わせて段階的にリーディング力を向上させられる
ステージ1~9までの9段階にレベルが分けられています。
ステージ1であれば、200語程度・8ページの少ない文字数の絵本で、本当に1ページに簡単な英文が一つだけ書いてある、というものです。
それが徐々にレベルがあがっていき、ステージ9では8000語以上・32ページにもなります。
ステージ1から順に読んでいると、そこまで急激なレベルアップを感じることなく自然に読み進めることができます。


シンプルな構成で語彙や文法を理解しやすい
本当に語数、単語、文法全てにおいてシンプルで分かりやすいです。
例えばステージ2の「The Dream」であれば、1ページ目の文章は「Biff couldn’t sleep」のみです。
そして、絵もクセがなくとても分かりやすいので、絵と短い文章を聞いていると、英語が分からなくても意味が想像できてきます。
読み聞かせだけでなく、音読にも向いている
ステージ1や2であれば、フォニックスやサイトワードを勉強している子供であれば、自力でも読めるレベルの単語・文法です。
また、一般的な絵本のような回りくどい、しゃれた表現ではなく、実用的な表現ばかりです。
我が子もフォニックスやサイトワードを現地校で勉強し始めて数ヶ月で、自力でステージ1、2レベルであれば音読することができていました。
読み聞かせはもちろんのこと、音読の練習にも持ってこいです。


シリーズなので絵本選びに悩まない
英語の絵本って、どれを選べばよいか分からず途方にくれますよね。
一冊一冊も高いので、失敗したくないという思いも強いと思います。
その点、こちらのORTは信頼性は高いですし、あらゆるレベルに対応したシリーズものなので、とりあえずORTを買っておけば間違いないとは思います。
CDもある
せっかく英語の絵本を読むなら、良い発音で聞かせてあげたいと思う方もいらっしゃると思います。
こちらはCD付きセットもあり、発音に自信がない方や、かけ流しにも使いたい方はCD付きセットを購入すると良いと思います。
何歳からがおすすめ?
正直、ステージ1は本当に簡単な英文なので、読み聞かせならば何歳からでもOKだと思います。
ただ、上述の通り、ORTは個人的には「多読入門」にとてもオススメのシリーズです。
自力で読めるようになるのは、現地の子でも4~5歳でフォニックスやサイトワードなどを学んでからのことが多いです。
フォニックスやサイトワードをある程度学び始めたら、幼児・小学生でもORTを自力で読みをスタートさせてみて良いかと思います。
まずは、ステージ1から試してみるのがオススメです。
フォニックスについては、こちらの記事でまとめています。


まとめ
以上、ORTについて紹介しました。
本当にシンプルな作りで、とても簡単なステージ1から9までの段階的にレベルアップすることができます。
読み聞かせだけでなく、多読入門にとてもオススメです!
そして自分で絵本を読むことができるようになれば、そのまま英語学習は自走することできるので親もラクです(笑)
おうち英語をされている方は、是非ORTを試してみてくださいね。






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