引越し、転園などによる、お友達のお別れは、親子ともにとても悲しいものです。
そんな悲しみを少しでも癒すために、お世話になったお友達に、絵本をプレゼントしてみるのはいかがでしょうか。



我が家も日本からオーストラリアへ引越を経験しています。
引越時にお友達からもらった絵本は今でも読むたびに温かな気持ちになれる宝物です!
以下、自信の実体験からもオススメしたい、引越し・転園時のお別れのプレゼントにぴったりの絵本3選を紹介します。
- 引越・転園などでお別れするお友達にプレゼントする絵本を探している人
- お友達と引越・転園などでお別れをするので、自分の子供を元気づけてあげたい人
- 絵本が好きな人
①「いつだってともだち」エリック・バトゥー 絵 モニカ・バイツェ 文
「いつだってともだち」のあらすじ


アフリカの大草原で暮らす、小さな象のベノ。
ベノにはフレディという一番の友達がいましたが、ある日、フレディは、別の草原に引越していくことになります。
その日からベノはすっかり元気をなくしてしまいますが、そんなベノに、物知りのふくろうホレイカは、「3つのできること」を教えてくれます。
「ひとつ、悲しい時には我慢せずに泣くこと」
「ふたつ、悲しい気持ちを誰かに話すこと」
「みっつ、心の中に友達の部屋をつくること」
その言葉を胸に、ベノは3つのできることに取り組みます。そうして、だんだんと元気を取り戻していくことができました。
「いつだってともだち」の対象年齢
我が子が4歳のときにお友達からプレゼントされ、少し難しいかな?と思ったのですが、とても気に入って何度も何度も繰り返して一緒に読みました。



やはり良い絵本は子供にも分かるんだね!
今でも不意に思い出しては読み返しているよ。
調べてみたところ特に明記はありませんでしたが、4歳~であれば、プレゼントしてもOKだと思います。
27ページあるので、3歳には長いかもしれませんが、読めないことはないと思います。
「いつだってともだち」のおすすめポイント


感情移入しやすいストーリー
大切な友達とのお別れを経験して、毎日悲しさに打ちひしがれる主人公・ベノ。
子供にとっても別れは悲しく、でもそれをどう表現したらよいか分からない子供も少なくないと思います。
でも、そんな子も、この絵本を読むとベノの気持ちに大いに共感し、気持ちがラクになるのではないでしょうか。
「3つのできること」は大人になっても心に留めておきたい
先述しましたが、このホレイカがベノに伝える「3つのできること」が秀悦なのです。
「おまえができることは、みっつある。
ひとつ、かなしいときには、がまんせずになくこと。どんなにぶあついあまぐもだって、あめをぜんぶふらせてしまえば きえてしまう。―略―
ふたつ、かなしいきもちを だれかにはなすこと。おまえがたいせつにおもうひとなら、おまえのかなしみを ぜったいわかってくれるよ。
みっつ、こころのなかに ともだちのへやをつくること。そうすれば、おもいでをしまっておけるから、いつだって あいたいときにあえるじゃないか」
「いつだってともだち」エリック・バトゥー絵 モニカ・バイツェ文
大人も子供も、今すぐに実践できそうなことばかり。
そして、3つ目の「心の中に友達の部屋を作る」というのは、斬新な切り口ですよね。
忘れるのではなく、思い出として心にしまっておく。寂しくなったとき、悲しいことがあったとき、会いたくなったときは、そっとその”部屋”からだして、思い出し、友達に会う―。
別れじゃなくて、むしろ部屋を作るからずっとそばにいれるんだ。
そう思うと、とても心強く感じますよね。



この3つの言葉は、別れに限らず、何かあったときに自分を強くする言葉。
子供には、ずっと心に留めておいてほしいなと思うよ。
全力でおすすめしたい、名作絵本です!
②「せいちゃん」 松成真理子 作絵
「せいちゃん」のあらすじ


お隣に住む、大好きなお友達の「せいちゃん」が引越してしまう―。
せいちゃんにもらった自転車に乗って、引越しの日にせいちゃんが乗るトラックを追いかけるぼく。
寂しくてたまらないけど、「また会う」という約束がぼくを強くした。
そして、春になったら、せいちゃんが会いにきてくれた―。
「せいちゃん」の対象年齢
こちらも我が子が4歳のときにプレゼントしてもらい、とても気に入っていました。
「いつだってともだち」に比べると、より低年齢向き(3、4歳でも理解しやすい)とは思います。
「せいちゃん」のおすすめポイント


短い文章で、テンポよく進むストーリー
ストーリーの起承転結が分かりやすく、また文章も短めでテンポもよいので、どんどんストーリーに引き込まれて読み進めることができます。
自転車の音だけで、主人公の感情が伝わってくる場面も、とても情緒的でした。
また、松成さんの絵も親しみやすい絵で、子供も好きなようでした。
「また会いにいく」という約束が主人公を強くするのが、とても前向き
せいちゃんがいないけれども、”いつも”のように流れていく日常。主人公のかっくんは悲しくてたまりません。
でも、せいちゃんからの手紙がきて「また会いに行く」という言葉があり、その約束を楽しみに、かっくんは春夏秋冬を過ごします。
そして最後は久しぶりに再会を楽しむという場面で終わるのですが、とても前向きで、すっきりした読後感があります。
子供にとっても、「永遠の別れじゃない、これからも新しい形で友情は続いていく」ことを教えられるのではないでしょうか。



かっくんの上下する気持ちにも、すごく共感できるよ!
こちらもオススメの絵本です。
③「ふたりはともだち」アーノルド・ローベル 作
「ふたりはともだち」のあらすじ


こちらは、短編集になっており、全部で5つのストーリーから構成されています。
特に「おてがみ」は小学校2年生の教科書にも掲載されており、有名だと思います。
どれも、がまくんとかえるくんの友情ストーリーで、心温まるものばかりです。


「ふたりはともだち」の対象年齢
推奨されているのは、5歳~読み聞かせ、小学生~一人読みでした。
ただ、感覚としては、本好きな子であれば、年少~読み聞かせで十分楽しめると思います。
我が子は現在5歳で、ずっとがまくんとかえるくんシリーズを一人で黙々と読んでいます。
「ふたりはともだち」のおすすめポイント
がまくんとかえるくんの友情に心が温まる


特に別れをテーマにしているわけではないのですが、どのストーリーを読んでも「ともだちっていいな」と思い心が温かくなるようなものばかりです。
引越や転園で離ればなれになっても、「がまくんとかえるくん」のような仲良しのお友達のことを、きっとこの本を読むたびに思い出すのではないでしょうか。



名作中の名作!
お別れとは関係なくても、プレゼントされたら嬉しい絵本であることに間違いないよ。
絵本以外の、お別れにぴったりなプレゼント
フォトアルバム
お友達からもらって嬉しかったのは、いつでも見返せるフォトアルバム・フォトブックです。
フォトアルバムは、私もお友達に何度かプレゼントしたことがありますが、写真を現像して貼り付けるだけなので、製作する側も比較的負担は少ないです。
粘着式なら、手紙なども自由に挟めるのでラクです!
私は写真を印刷するときは、いつもしまうまプリントを使っています。
1枚8円~なので安いし、何よりラクです!
フォトブック
本のように製本したものが届く「フォトブック」は、まるで本のようで、何と言っても特別感があります。
結婚式の両親への贈り物をフォトブックにしましたが、ふと読み返したくなるような宝物になりました。
お別れのときにフォトブックをもらったらお友達も嬉しいに違いありません。
>>【しまうまプリント】インターネットでかんたん作成フォトブック
手作りキーホルダー
あと、もらって子供がとても喜んでいたのが、手作りキーホルダーです。
こちらの中に写真を挟むだけで完成です。
仲良しの保育園のお友達の写真を印刷したものをこの中に入れてもらい、プレゼントしてもらいました。
今でも大事にカバンにつけて、宝物にしています。
値段も10個で435円(税込)で、子供も大喜びのものを作れるので、とてもオススメです!
まとめ
以上、引越・転園を経験した我が家がオススメする絵本3冊を紹介しました。
「別れ」が悲しくてどう消化したらよいか分からない子供の心にそっと寄り添ってくれる、素敵な本ばかりだと思います。



子供だけでなく、私自身もこの3冊は本当に大好き。
読むたびに心が温かく、優しい気持ちになれるよ。
以上、絵本選びの参考にしていただければ嬉しいです。






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